プロの証!「宅建士証」を受け取るまでの完全ガイドと2つのポイント
この度は宅地建物取引士試験の合格、本当におめでとうございます!
これまでの努力が報われ、見事に大きなゴールを達成されましたね。
しかし、試験に合格しただけでは「宅地建物取引士」として業務を行うことはできません。
「宅地建物取引士証(宅建士証)」を受け取ることで、重要事項の説明や契約書への記名などの独占業務を行うことができます。
本記事では、合格から宅建士証の交付までの具体的な流れと、2つのポイントを詳しく解説していきます!
ステップ1:まずは、宅建業の実務経験を確認!
宅建士証を受け取るためには、まず試験に合格した都道府県で「宅地建物取引士資格登録」を行う必要があります。
【ポイント①】実務経験の有無によって、要件が異なる
登録申請は、宅建業者での実務経験が2年以上あるかによって事前準備が大きく変わります。
〇実務経験2年以上の場合 ⇒講習は必要なし
〇実務経験2年未満の場合 ⇒「登録実務講習」を修了する必要あり
💡 実務経験を証明するには?
実務経験の証明には、「実務経験証明書」と「裏付け資料」が必要です。裏付け資料(従業者名簿の写しなど)には、勤務先の宅建業者の代表者による記名や押印が求められます。
※要件は都道府県により異なります
実務経験が2年未満の場合は「登録実務講習」を受講する
実務経験に代わるものとして「登録実務講習」が必要となります。
講習は、ご自宅での通信講座とスクーリング(概ね1~2日間)で構成され、修了試験に合格することで修了となります。
ステップ2:必要書類を揃えて登録申請へ!
実務経験(または実務講習の修了)の確認ができたら、いよいよ登録申請です。
試験を合格した都道府県の宅建業担当課に申請しますので、下記の必要書類を整えて手続きに進みましょう。
【必要書類】
・登録申請書
・住民票、身分証明書、登記されていないことの証明書などの公的機関が発行する証明書
・合格証書(原本とコピー)
・実務経験証明書類 または 登録実務講習修了証
・登録手数料(37,000円)
申請後、都道府県で約1ヶ月~1ヶ月半程の審査が行われます。
この審査が無事に完了しますと、宅建士として登録が行われ、後日、登録完了の通知はがきが発送されます。
ステップ3:交付申請手続き
宅建士の登録が完了しただけでは、まだ宅建士の証はお手元に届きません。
別途、交付申請が必要となります。
【ポイント②】試験合格からの期間によって、要件が異なる
交付申請におけるポイントは、試験合格からの期間です。この期間によって、法定講習の受講義務が決まります。
〇試験合格から1年以上の場合⇒各都道府県の「法定講習」を受講する必要あり
〇試験合格から1年未満の場合⇒法定講習は免除!
【必要書類】
・交付申請書
・登録通知はがき
・顔写真
・交付手数料(4,500円)
最後に交付手数料の納付が完了すると、当日〜2週間程度で「宅建士証」が交付されます!
なお、交付までの期間は、申請先の都道府県によって異なります。
まとめ:計画的な準備がカギ
宅建士証の交付を受け取るためには、試験合格だけではなく、登録申請と交付申請という2つのステップが必要です。
特に、実務経験がない方や合格から期間が経過した方の場合、講習の受講が必要となるため、計画的に手続きを進めることがお勧めです。



